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yomimono.net管理人コラム
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日々の出会った人・事柄やNews・・・。
とにかく、何でも気になったことを素直な感情で書いていきます。
ぜひ、ご一読ください。

第18回 2003年12月24日

今日は・・・。「サンタ」について・・・。

私は「クリスマス」にはいっぱいの思い出がある。
幼稚園に通う頃から、「サンタ」を知って・・・。
小学校の頃には「通知表」次第で「クリスマス」をいい気分で迎えられるか?になって・・・。
中学・高校に入ってからは・・・「女の子と一緒に過ごすこと」を夢に見て・・・。

べつにクリスチャンでは無いけれど・・・。
あの静かな街。お家で祝う歌声・・・。片手にケーキのお父さん・・・。
嫌いじゃなかった。

今は。。。
もう大人になって・・・。
いつの間にか・・・。
それでも「綺麗なツリーの明かり・街灯・イルミネーション」を見上げている。


高校生になる直前の冬だった。
ある「クリスマス」の日。
僕には、ひとつの大切な思い出。出来事があった。

僕の祖父が亡くなったことだ。

一緒には住んでいなかったけれど、必ず「大晦日」にきて「正月」を共に過ごした・・・。
とてもすきな「おじいちゃん」だった。

「小さな頃、2人乗りで、自転車に乗って公園までつれてってくれた」
「一緒にドリフターズ見て、大声で笑ったこと」
「僕が出したお茶を美味しそうに飲んでくれたこと」など・・・
思い出せばキリが無いほどの思い出・・・

僕が最後に会ったのは、病室だった。
そのベッドに横たわる姿が、すごく小さく見えた・・・。

僕が声をかけても・・・。
「おじいちゃん」は もう、声もままならなかった・・・。
けれど、僕の名を告げると「あぁ・・・」とだけ言って、微笑んでくれた。

僕は出そうになる涙を堪えるのに必至だった。
少しだけ傍に寄り添っていたけれど、
僕は、病院を出ると近くの神社に向かった。

必至だった。
僕は、願った。どうか「良くなるように・・・」

けれど、祖父は何日か経った冬の日。
クリスマスに亡くなった。

僕は自分が悔しかった。
若かったから、純情だった。
もっと、もっと願えば・・・。と本気で考えた・・・。

そして、亡くなって何日か経った後。
「とても、アイスクリームがおいしい」って食べてたよ 」と、母から聞いた。

そのアイスクリームは、神社に「お願い」に行った帰りに届けたもの だ。
喜んでくれたときを僕は見ていなかったけれど・・・。
今だって、「おじいちゃん」がみせてくれた笑顔は忘れない。

今。僕はクリスマスの夜空を見上げる。
「サンタ」の「おじいちゃん」をみつめるために・・・。

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